ベジおやじが語るとうきび雑学【収穫前】

ベジおやじが語るとうきび雑学【収穫前】

栗山コーンを栽培してるハウスの周りには、あらいぐまや狐を防止する電気柵をハウス前に設置しています。

とうきびのてっぺんには花が咲いています。
そこからたくさんの花粉が落ちます。
その花粉は、とうきびの毛に付着し受粉して実になります。
とうきびの毛は500本から800本あります。その毛の本数分実があるということです!

とうきびは風媒花というもので風の力で自らの花粉を落とし実を作る植物です。

栗山コーンの特徴は、一粒一粒が充実してパチーンと弾ける甘みの強い黄色い品種です。
とうきびの良し悪しは幹の太さで決まります。
幹が太いものはとうきびの俵も大きくなります。
他の品種と違って根の張りが強く風が来ても倒れにくくなっています。
身長も180cm以下でとうきびとしては身長が低いですが幹が太くて俵が充実した品種になります。
花粉が落ちて受粉してから25日〜30日くらいのあたりで収穫されます。

とうきびが美味しくなる気候の条件は寒暖の差です。
感温作物と呼ばれ、温度によって成長の速度や味が変わる作物です。
温度を感じて成長する作物なので、日中の温度が高いときに成長して、夜の寒さによって甘みが凝縮されます。
北海道は他地域と違って寒暖の差が激しい地域なので、北海道で作るとうきびは甘く美味しいと言われています。

お盆が過ぎると露地物が出てきます。ハウスで育てたとうきびももちろん美味しいですが、お盆明けの気候は寒暖の差が大きく出てくるため、露地で育てたとうきびはハウスもののとうきびよりも甘く美味しいと言われています。

一つのハウスで1,000本程植えていますが商品として出すのは8割くらいの800本前後です。

とうきびは品種によって花粉の量が違います。栗山コーンという品種は花粉の量がすごく多いので受粉する率がすごく高くみっちり実がなるいい品種です。